↑↑↑↑↑↑↑
------------------------------
<55話・ストーリー>
美言は藤とホテルで一夜を共にした様だ。
別場面。
藤はヤクザの子分に呼び出された。
仕事の話である。
丸岡から回収しきれなかった金を丸岡をめくったファミリーショーの面々から分捕るというたくらみの様だ。
美言の父が女衒行為にかかわっていたという情報を得たヤクザが示談を持ち掛けてその商会領で回収するという算段らしい。
藤の頭に美言の顔が浮かぶ。
だが、これまで世話になったヤクザの親分たちの考えを中々否定できない。
再度美言に会う藤。
そこで美言に言うべきか逡巡する藤。
終わり。
------------------------------
<56話・ストーリー>
藤は美言に「ファミリーショーから金を吸い上げようって話が出てる」と言う。
更に「チャンネル削除してしばらく東京から離れろ」と忠告する。
それに対して美言は「チャンネル消す都か普通に無理」。
藤も「…これ以上は俺も世話になっている人達のこと裏切れない」と返す。
2人の間に沈黙が流れ、ここで2人は決別をすることになる。
美言は、最後に「尾けてくんなよ?」と笑顔で藤に一言言って店を出るのであった。
終わり。
------------------------------
<感想・分析など>
お前、普通に落とされてるやんか美言。
所詮母親の娘、蛙の子は蛙である。
自らのことは中々客観視しにくいものだ。
あれほどタロタロが警告していたのにもかかわらずである。
あまりにちょろすぎる。
読者は美言のちょろい所じゃなくてもっとサイコパスな所が見たいのだが、読み手の心理というものを全く分かっていない。
常軌を着た所で56話を見て見ると、これはこれで中々良い結末を迎えたと思う。
これまで美言に足りないのはリアリティであった。
ただの高校生がここまで人間性を無くすことができるわけがないという評価である。
だがここで恋愛面において高校生特有の初心さが見られたことで、美言にも高校生らしさが残っている只の子供だという事に説得力が出てくる。
そして今回の経験で高校生特有の甘さを吐き出し、甘っちょろいものを捨てることで、全てを悟ったサイコパスに進化するという展開を辿れば、美言のリアリティや人間性にも違和感もなくなる。
美言のサイコパス的側面の深化という面で考えると今回の恋愛のうつつは中々リアリティを感じる様に思う。
なかなか奥が深い。
「ファミリー・ショーについて」の作品を読むなら以下でチェック。
無料の試し読みはこちら。
購入すれば全部読める!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
電子書籍はこちら↑



コメント