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<15話・ストーリー>
美言から新しい動画についての話を受ける母親だが、うっかり一線を越えてしまったことについて動揺を隠せないでいる。
別場面。
タロタロが働いているコンビニで先生と彼女がコンドームを買いに来た。
先生はタロタロに「…クラスの奴に言うなよ?」と一言いい含める。
しばらくして美言とタロタロが喫茶店で話をする。
美言がそれとなくタロタロに頂き女子をしているが、タロタロから給料日前と言われると、急にそっけなくなる美言。
代わりにタロタロは先生が若い女とコンドームを自分のコンビニで買った話をすると、美言が急にタロタロの手を握り、
「太郎くん、今の話詳しく教えて?」
と眼をキラキラさせて言うのだった。
終わり。
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<16話・ストーリー>
色んな女とメッセージのやり取りをする先生。
先生はすけこましだったのだ。
そんな先生にターゲットにされた美言の母。
先生から連絡があり、家でも危機として電話に出てしまう。
そして電話の後、母は美言に「今日夜出かけるから、御飯各自でよろしくね!!」と言ってのけてしまう。
そんな母を見て「…オッケー。」と意味深な返事をする美言。
・これは完全に掴んでますね。
夜、先生と居酒屋で飯を食う母。
先生が連絡を返さなかったことで心配した母に対して、先生は「…まあもう教師と保護者って建前もないですし、その辺は…ね?」
「お互いいい大人ですから」
と言い放つ。
飯を食い終わって何となくそういう雰囲気になって2人で歩いていると、母が急に
「先生が『気負わなくていいから』って言ってくれたのが本当に嬉しくて」」
「…私にとって武井先生は本当に拠り所になってて…!!」
「先生にとって…武井さんは私のことどう思って…」
と思いを確認しようとした所、先生から「めんどくせえな、何なのお前」と急に冷たくされてしまう。
「周りの言うことにうなずいとけばいいんだよ、いつもみたいに。」
「今までそうやって生きてきたんだろ?」
「…そういう素直な正木さんが俺は好きだけどな」
そういって母の方を抱く先生。
そこで母の顔は消え、表情の描写がされなくなる。
と、ここまでを録画画面がとらえていた。
「こんばんわァ、ファミリー・ショーでーす。」
「コラボ、お願いしまァーす。」
終わり。
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<感想・分析など>
14話までの母の行動の非リアルっぷりに対して、15話以降では美言のサイコパスっぷりが炸裂しているのが印象的だった。
家族さえネタにするという美言のサイコパスっぷりを実に分かり易く描いている。
作者は美言を描くことに関してはかなり力を入れているのが分かる。
その分母の行動の非リアルから分かる通り、主役が現れるまでのその盛り上げに至る、他人物描写に関して拙く感じる。
しかし主役を引き立てる場面になるにつれ、主役以外の人物描写も非常に巧みに描かれている。
特に先生に言われて、母親の表情が見えなくなるシーンなどはいろいろ想像させて素晴らしい。
起承転結における承が非常に巧みである。
作品的には、主役も際立たせることができる、脇役も無矛盾に行動させることができる…という事が出来れば文句なしであるが、この辺はまあ作者の話づくりの経験的な事もあるのでしょうがないのかもしれない。
多少の非リアルは美言の「コラボお願いしまァーす」の前で全て目をつむれる範疇である。
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