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「ファミリー・ショー」について(第47話~第48話・ネタバレあり)」

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<47話・ストーリー>

北大路を持ち上げた美言により、セミナーの売り上げが上がったので、再度対談動画を持ち掛けた北大路。
北大路は美言を
「抜け目がなくて打算的、ワタシに似てて信用できる」としたり顔で評価する。
だが美言と何回かセミナーをしていく内に、
「自分がどう見られて何を求められているか理解している、似てる、ワタシに」
「あれもこれもそれもどれもワタシに似て…いやワタシと同じ」
と徐々に評価が変わってくる。

ついに美言は次のセミナーは北大路抜きで美言単独で講演をすることを提案する。
難渋する職員だが、北大路は「いいね、全部やろう」と美言の提案を全首肯する。

北大路は美言に目を奪われてしまう。
北大路は苦言を呈する職員たちに「なんで?好きにやらせてあげなきゃ。あの子がやること全部当たってんの分かる?皆が見たいもの、欲しいものを理解して与えられる存在ってこと。」
「あの子は特別、ワタシと同じ神の子なの」

別場面。
家で礼が美言に問う。
「またあのおばさんの所言ってたの?」
不満そうな心配そうな顔をする礼に美言は「見てな」と優しい顔をするのだった。

終わり。

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<48話・ストーリー>

「正木美言 幸福の伝播」の名でセミナーがスタートする。
これまでのセミナーの影響により、美言は絶大な声援を浴びる。
そしてそこでこれまで北大路が言ってきた内容と全く逆のことを言いだす。
「真に幸福とは万物を介さずその関わりの外で利己を確立すること。欲を制した自己犠牲であり、穢れた自尊心を否定するための釈義に過ぎない。」
その声を聞いて大声援を送る信者達。

そこで美言はブレスレットをちぎり捨て、「誰に指図してんだよ、こいつらはもうあたしの客だから」と吐き捨てる。

講演が終わって頭を抱えているスタッフをしり目に北大路が言う。
「ワタシは…神の子じゃなかったけど、まだ…やらなきゃならないことが残ってる。アナタ達も見たでしょう、あの盛り上がり。あの子は神の子。仕える者が必要でしょう?」
完全に美言に魅了されてしまう北大路だった。

一方、講演を大成功に導いて意気揚々としている美言一家を見つめるのはキラキラの母だった。

終わり。

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<感想・分析など>

美言の技量にまさかの北大路が魅了される展開になるとは思わなかった。
他人が求めることが手に取るようにわかるのは、美言の天性の才能なのか、それとも長年貧乏という理由でクラスメートのピエロをやっていたためか。
仮にこれがピエロの経験が役に立っていたとしても、それ以外の母と学校の先生のめくり、キラキラ丸岡のめくりなどの対応を見ると、戦略眼が優れ過ぎている。
この辺は天性と言わざるを得ないだろう。

すこしメタ的な話をする。
発想、ストーリー展開、セリフ回し、予想だにしない結末など起承転結全てにおいてこの作者は優れている。

ここまで質が高い漫画家はジャンプやマガジンなど全国媒体クラスでないとおかしいレベルである。
漫画の全てにおいて質が高すぎるという点が新人漫画家としては異例なのである。
「進撃の巨人」「鬼滅の刃」などはアイデアや展開は素晴らしいが絵が未熟であったし、「ダンダダン」なども絵や発想は素晴らしいが、展開がお決まりのパターンであったりと、どこかしら弱点があるものである。

しかしこの漫画にはそれがあまり見られない。
絵柄も下手というほど下手でもないし、なによりストーリー展開や発想、物語の締め方に弱い所がない。
これはよっぽど良い編集者やブレーンが伴っていないと有り得ない作品の質である。
ここまで質が高いと、他の作者の他の作品から持ってきたのではないかとさえ疑ってしまうほどである。
杯中の蛇影ではあろうが、あまりにも作品の質が高いので疑心暗鬼になってしまう。
つまり何が言いたいのかというと、それほど出来としては優れているという事だ。
(勿論、丸岡が美言に言い寄ったジャストタイミングで母がチャイムを鳴らして、且つ父が酒に溺れずにちゃんとカメラを回せるというようなご都合主義も探せばあるが…まあこの辺は設定の非リアルで行動の非リアルではないので良いのではないのでしょうか。)

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