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<27話・ストーリー>
礼がスマホを取ると、虐めっ子達はビビりながらもいじめられる側にも原因があるので動画を消せとテンプレートを言う。
だが、礼はここで「配信された動画はいじめの事実として、ネットに残り続ける。この先一生な。」
「今日はおまえらだけで済ませてやっただけだ。この先僕に何かやってみろ、次はおまえらの家族だからな」
そういう礼の後ろ姿には礼を操るかのように抱える美言の幻影があった。
更に礼は優樹に対しても「お前はもう用済みね。凸配信してくる人間が必要だったから利用しただけ。共立ちでもなんでもないから。二度と僕に絡んでくるなよ。」
「絶好な」
そう言い放ったタイミングで、優樹と美言の母が現場にやってきた。
そこで礼は「以上、いじめに関わった奴全員晒してみた。チャンネル登録よろしくお願いします」といって生配信を終了するのだった。
最後に美言の母に平手打ちをして捨て台詞を吐きながら去る優樹の母。
優樹は名残惜しそうに礼を見ると、礼はいつもの礼に戻り優しく優樹に手を振るのだった。
終わり。
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<28話・ストーリー>
2人が去った後、美言の母はおどおどしながら「いじめのこと…お母さんがちゃんと気づいていればこんなことには…！」と言うと、礼は「違うよ、全部作り話だよ。お姉ちゃんみたいな動画取ってみただけ。心配かけてごめんなさい。」
そう気丈に返すと、母はそれ以上何も言えなくなる。
今回礼は姉の「道化になれ、演じろ」というアドバイスを元に行動したところ、全てが丸く収まり成功体験を得る。
帰宅後、礼は姉の美言に「…僕もファミリー・チャンネル頑張る。お姉ちゃんみたいになれるように頑張る…!!」と姉に宣言する。
「うん、一緒にがんばろ」と魔性の表情で答える美言だった。
礼の影響もあり、ファミリーチャンネルはついに10万人突破。
年も明けて礼が学校に行くと、虐めっ子達は学校を休んでいた。
いじめ問題は解決したのだ。
そんな折、美言の携帯に新たな着信が。
チャンネルコラボの依頼が来た。
終わり。
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＜感想・分析など＞
そもそも動画のせいでいじめられた礼が、姉に忠誠を尽くすようになるなどは誰がこの展開を想像しただろうか。
こういう状況を見ると、美言はやはり魔性の性質を兼ね備えていると言えよう。
両親の何を受け継いでいるのかは分からないが、ここまでピカレスクな性質を持つのはサイコパスの感が明らかである。
ここまで見事に丸く収めているのは素晴い。ストーリー展開が秀逸である。
起承転結、全てが優れているのではないか。
礼が生配信であそこまで饒舌に喋れるのは全く非リアルだが、そういうのを置いておいても素晴らしい。
これはもしかして次の覇権作品に手がかかっているのではないか？
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