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<19話・ストーリー>
荒れから先生はとてもやつれてしまった。
彼女と別れたという噂が広まっていたため女子高生が先生を慰めようとした所、凄い顔でビクッとなる先生。
分かれた以外のうわさが広まっていないかバクバクの様だ。
別場面。
父と母の馴れ初めを動画にするために聞き取りをしている美言。
母は美言に私もファミリーチャンネル頑張る！と優しい猫撫で声を掛けるのだった。
だが目に力が入っておらず、不思議な表情。
まるでこの前のことを言わない代わりに動画づくりに参加するという宣言のようにも聞こえる。
美言もこの表情を見て、笑いながら目に力なく、「うん、ありがとー」と返すのだった。
そして何も知らずににんまりとうなづく父親。
幸せな男である。
・この辺りの目が一緒。
変な所でやはり親子である。
一方。
美言の弟の礼は動画が広まったことで、貧乏家族という理由でいじめを受けていた。
嫌な男の子たちが礼をいじめてくる。
だが、礼には1人友達がいた。
礼は友達にいじめられていることを話すと、その話を聞いた親友はすぐに親に行った方が良いという。
家に帰って母親に言おうとするが、動画に協力的になった母親が美言と動画についてのミーティングを真剣に話しており、中々言いだせないのであった。
・切羽詰まる所で美言と母の親子の会話が増えるという皮肉である。
終わり。
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<20話・ストーリー>
この前の話の通り、休み時間い親友のクラスにお邪魔する礼。
親友の助けもありそこで比較的穏やかな時間を過ごせた礼は、家に帰ってすぐまた友達の家に行くことにする。
親友の家は過ごしやすく親友のお母さんも優しくしてくれた。
だが、なんとその親友のお母さんは美言の母場のバイト先の偉そうなおばはんだったのだ。
毎回母親に文句を言ってくるあのおばはんである。
母の職場ではいつもの様に、おばはんが母に投げやりな態度をする。
だが、母はここで初めて反抗をするのだった。
いつも従っている人間に反抗されて気に食わないおばはん。
職場の人から美言一家が動画を配信しているという話を聞く。
そして動画を見ると、そこにはこの前会った礼が映っていた。
終わり。
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＜感想・分析など＞
それにしても、作者が力を入れている時の描写の表現力はすさまじいものがある。
しかも動も静も揃っている。
動は先生のビビった顔で、静は娘と会話をする時の母の顔である、念のため。
新編突入である。
弟がいじめに関してなかなか言い出せないのはしょうがないかもしれない。
そういう年頃だし。
母親ももう少し気づいてあげて欲しい所だ。
こういう所からも実は母親は何かをしている様で何もしてこなかった形跡が見て取れる。
この新しい展開は人間関係の妙が含まれており、これまでの単純な話とはまた趣が異なる。
これを作者がどう料理するのかがまた楽しみである。
次回も期待である。
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